Novel.
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鉄の錆。
錆びた鉄。
血で血を洗うように。
それが交差する瞬間と循環。
交わる先になにが在る?
交わる先になにが見える?
血で血を洗うように。
錆びた鉄の旅路は続く。
コーヒーよりも
君は紅茶を選んだんだな
STRUCTURE Note.
2902 / Iron Rot 9 PANTS / IRON ROT9


旧来ベースのROT-9をアイアン素材(ストレッチのないハードスタイルテキスタイル)用に再構築しなおしたモデル「アイアンROT-9パンツ」であり解体図を見てもらえれば分かる通り、通常のパンツのパーツパターンとは大きく違う構造を持ったROT-9パンツはそのスパイラル状に構築されていることにより独特のカーブとシワが生み出される。レザーパンツに近い育っていくその姿を楽しみながら永続的なパートナーになってくれると考えている。
基本構造的な部分は布帛用のROT-9をベースとしつつレザーパンツの構築時に用いたアウトラインを採用した(裏地は無い)その独特なカーブフォルムとスパイラル状にカッティングされたデザインはその構造により膝から裾に掛けて独特の立体的なシワの積み重なりが生まれるのが大きな特徴。ハード生地を用いる際にはフロントは生地の重なりが多いために現実的な縫製が不可能であるためにデザインソースとしてジップを採用し、それがミリタリー要素を含んでいることで無骨でメンズらしいデザインとして完成した。
MATERIAL Note.
Parawax WARcloth / Smokeyolive
C100%

戦前から現存する台数が非常に限られたコットンの厚織機械を用いて織られた79号生地で、軍モノのテント生地やズタ袋などに使用されてきた歴史的な意味合いも持った素材である。重厚に織られたこの生地を染加工段階で生地にパラフィンワックス加工を施しており科学技術が発展する以前の旧時代の撥水性を得ている。(デザインとしては撥水性の意味合いよりもワックスが持つ硬さと経年着用によるチョークマークを含めた味わいのためと言えるのだけれど)
着込むごとにそのシワは深く刻まれ、またワックスが経年で擦り始めることでその表情自体に陰影が生まれることで布帛ながらもレザーやデニムと同様に育っていくことを味わってもらえる素材として完成している。ノンストレッチでもあり決して着用しやすい素材ではないからこそ、愛情が深く刻まれていくのではないだろうかと考える。

Photo details
Camera + LEICA M(Typ240)
Lens + LEICA SUMMICRON 35mm f2.0(My 1964)
Photographer / —– URANO Takahiro
2026 Autumn & Winter
” BLOOD CROSS “