Novel.
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螺旋が続く。
そこから早く降りたいと、心は言う。
本音であり建前でもある。
巻かれた糸に体は雁字搦めとなり、気がつけばまるで繭玉のようになっていた。
空虚であることに変わりはない。
それでも繭玉の中は暖かく、冷えた心を溶かしてくれるのか。
砂漠のような
その水滴を求めている
飲み込まれる日々の中で
STRUCTURE Note.
1212 / Harvested Sleeve DISTORTION NECK LONG SLEEVE / PORDOSOL


全てを削ぎ落とすことで見えてくるのがデザインだと僕は考える。
ストイックの境地であると自身でこのデザインを振り返ると思うのだ。
アウターウェアで在る中でディストーションハイネック呼ぶネックラインのシンプルなデザインでありながらフロントはハの字に広がるラインにおいてディストーションネックのデザインとなっていて、実はこのラインの中にパターニングで立体的なダーツ構造を持たせることで衿自体は存在しないながらも首周りのフォルムは首元に美しく添わせる構造となっているのが特徴で、その「見えないデザイン」にこだわり構築した。
脇下にハギ目を持たないハーヴェストスリーブ構造によって極限までの運動可動域の確保と同時にネックラインから袖山、そして袖先まで一本の線として繋がる構造は体のフォルム全体を縦長に魅せることでより美しいラインワークへもこだわった。
フロントサイドにはスリット型のポケットを配し着用の向上、袖先はマチのないジップ構造でインナーの着用時にも最大限にストレスを軽減させるデザインになっている。裏地を持たない構造ながらもその着用のしやすさと最大限まで突き詰めたシンプルな構造を見て取って欲しいと願うのだ。
MATERIAL Note.
Native Deer skin KB / Nativeblooddaisy
DEER SKIN


「この先」へのその象徴と位置づける完全なオリジナルのディアスキンレザー(鹿革)。ブランドオリジナルのレザーはこの世に多く存在するが、その中でも原皮自体から僕自身が着手して生み出した稀有なレザーとも言える。原皮となる鹿皮はデザイナーの出身地である長野県のものを使用。害獣駆除として通常処分されてしまう天然の鹿の貴重な原皮を塩漬け前のまさしく原皮そのものからデザイナーが直接買い付け、日本が誇るレザーの街である兵庫県姫路市の専属タンナーと共にフルベジタブルタンニンで仕上げた。原皮そのものから完全なるオリジナルレザーとしてこのブランドの未来性をも描く重要なファクターであり、本来処分されている皮を輪廻の意味合いも込めて新たな命を吹き込む大切な意味合いを含んだ素材となる。革の中でも1番の引き裂き強度を持ち、しなやかなディアレザーの特性を活かしつつもその荒々しく厳しい天然世界を生き抜いて来た鹿ならではの荒々しい表情が大きな特徴。唯一無二の存在であるオリジナリティをぜひ体感して欲しい。ディアレザーはその特有のしなやかさと革の美しさを持っているためバックスキン(スウェード)も非常に艷やかで素肌に直接触れても不快感が少ないこともまた特徴である。
上記オリジナルレザーをさらに昇華させるために、革とニット素材を特殊技法によってボンディング(接着)させた。本来的にはレザー部分を身生地として使用する際に裏地を必要とすることが多いが、革自体にニット素材を密着させることで革そのままの状態でありながらも肌に触れる部分はニットならではの快適な着用を味わうことが出来る。これによりまるで革1枚の状態に限りなく近い雰囲気を味わいながら革の味わいと質感をより肌に近い距離感で感じて頂くことが出来るだろう。
ニットにも当然ながら最上質のモノを選び抜いた。
Belinen knit(綿/ベルギーリネン20/-天竺)
リネンの中でも品質としての質感が高く、また衣料用途に最適とされているベルギーのクルトレークで加工された原料を使用し20番手のやや太い糸をざっくりとした編地で構成させた。その繊維強力は綿よりも遥かに強く、吸水性と発散効果に優れており通年での着用に向いた素材である、リネン特有の素材が持つ鈍く光る光沢感やヤレた独特の風合いが魅力的である。
* Native Deer skin は限りなく原皮厚に近い1.6mmを採用しBelinen knitとボンディングさせた

Photo details
Camera + LEICA M(Typ240)
Lens + LEICA SUMMICRON 35mm f2.0(My 1964)
Photographer / —– URANO Takahiro
2026 Autumn & Winter
” BLOOD CROSS “