Novel.
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誰も居ない地下の部屋。
灯りもなく、つまりは影もない。
影は一体どこへ行ったのだろうか?
束の間のあいだの放蕩なのか、闇と共に漆黒へと溶け込んだのか。
その影響は当然ながら自身の自我の形成に繋がっている
心が震える季節は
それはまだゆるぎがある若年だからだったのか
気がつけばそれは固着しゆるぎは減るのだろうか
STRUCTURE Note.
1024 / Harvested MW U NECK LONG SLEEVE / IMBASSAI


このブランドが考えるカットソーは極めてシンプルな外観を持つことが多い。それはブランドの根底に根付く普遍性であり不変への追求が源流となる。そのうえでこのモデルは着用時のシンプルさは見ての通りでありながらもその構造でありパターニングはそれに相反するモノである。
フロント、背面を共にセンターでハギ目を入れることによってステッチワーク自体が1つのデザインとして存在し、その上で特に背面においてはセンターバッククロスをダーツによって配することでデザインに加えて実際的な立体感(左右の肩甲骨と背骨の段差を埋める)をももたらす。
カットソーでありながらもアームラインはハーヴェストスリーブを採用することによって運動可動域のみならず、袖山部分に縦に伸びるステッチの美しさで全体に縦長のフォルムに魅せる作用を持ち、同時に単体着用でのデザインの高さだけでなくインナー着用時でもレイヤードの負荷を限界まで減らすことにも寄与しているのが大きな特徴である
MATERIAL Note.
Cmilarib / Cirsiumvulgare
C-100%

いつも選び抜く生地は出来るだけ源流がシンプルで在る方が良いと考える。
しかしその上で、ある種の(例えそれは専門的知識を有している人間の知見にのみ触れることであっても)驚愕との出逢いはやはり僕の心を震わせる。
まさしくである。コットン100%でありながらもその伸縮性に驚くはずだ。エラスタン系と呼ばれる化繊素材を含有することなくその「編み組織の在り方」のみで天然繊維だけの構成であるにも関わらず体に沿って伸縮するリブ構造は着用の快適さがあり、それでいてしっかりとハリの強い組織として仕上がっていて1枚での着用時でも自身の体のフォルムを美しく魅せてくれる最高の素材だと約束することが出来る。

Photo details
Camera + LEICA M(Typ240)
Lens + LEICA SUMMICRON 35mm f2.0(My 1964)
Photographer / —– URANO Takahiro
2026 Autumn & Winter
” BLOOD CROSS “