1 / 12 Hosta AIN’T / L600-1991

Posted in 2026 Autumn & Winter, collection

 

Novel.

1 / 12

歪んだピース(欠片)
血が流れていた。
まるでそれは涙のように。
鉄が錆びる。
その涙で。
偶然に重なった鉄の棒はまるで十字架のように僕には見えた。

 

それは美しくどこまでも響き渡る

どこまでも

どこまでも

心の奥の奥へと

 

STRUCTURE Note.

1991 / Harvested LONG SLEEVE SHIRTS LINED LINED / AIN’T

全ての原点でありこのブランドの全ての源流を持つのがシャツというアイテムであり、その構築である。ウェアにおける全てのベースであり骨格を成すパターンをベースにライニング付きのデザインへと再構築したモデルとなる。
アウトラインは徹底的にシンプルであり付随する装飾物と装飾デザインを廃したモデル。永遠的に続く1/2の旅路の終焉は見えずどこまでもその景色は広がっていると信じている。
カフスを持たないスリットラインの袖先デザイン、ハーヴェストスリーブでのアームラインの構築、形状記憶の衿元のデザイン、美しく流れるようなフォルムバランスを追い求め具現化した。

 

MATERIAL Note.

L600 / Rainy Kip / Hosta

Kip Leather

日本人タンナーが作る日本ならではのその繊細で優美な質感にこだわった。
兵庫県姫路の雄大な山々から流れ出す美しい水を使うことで生み出される伝統的技法である「白鞣し」を用いて作り上げたKip素材の革。大きな特徴はフルベジタブルタンニンでの白鞣しでありながらもその革に触れた瞬間感じ頂ける瑞々しさである。通常であればドライタッチとなる傾向が強い白鞣し技法であるが、この Rainy Kip はこの名称を付与するにふさわしくまるで水分を感じるようなオイリーでウェットな質感を持つ。またカーフとステアの中間成長期にあたる Kip を原皮として用いることでその肌の質感もカーフほどには膨らみ過ぎず、ステアほどの張りを感じさせないことで ギボウシ が持つ花言葉のごとく落ち着きと静かな佇まいを具現化している。肌馴染みが圧倒的な質感であるためにまさしく自身の肌、皮膚のように次第に融合していくことだろう。

究極の肌触りと驚愕の質感を追い求めレザー厚の限界とも言える 0.5mm まで革を削ぎ落とすことで限りなく皮膚に近い質感を手に入れることが出来た。
その実、それは驚き以外の表現を与えないだろう。

 

 

Photo details

Camera + LEICA M(Typ240)

Lens + LEICA SUMMICRON 35mm f2.0(My 1964)

Photographer / —– URANO Takahiro


 

2026 Autumn & Winter

 

” BLOOD CROSS “