6/12 F016-1502 / Smokeyolive SUITEESPAGNOLE

Posted in 2026 Autumn & Winter

 

Novel.

6 / 12

海原の水面を飛び交う魚。
跳ねた先には海が続く。
それはまるでハイウェイのチャイルドのように。
飛び跳ねるその先へ。
いつまでも飛び跳ねる。
踊るように、跳ね続ける。

 

あの日のこと
空は空でどこまでも続いていた

 

STRUCTURE Note.

1502 / Harvested LONG SLEEVE DISTORTION NECK LONG COAT LINED / SUITEESPAGNOLE

無機構に近いイメージソースを元にフォルムデザインを組んだコートアイテムで、どこにもベースがなくそしてそれはある意味では今までのデザインを集結させたようなデザインでもある。絵を描く際にすることは常に過去に自分が描いたモノとの対比であり対峙でしか生み出さないと決めているからである。
ハイネックとローネックの中間フォルムとなるディストーションネックの構造を持ったネックラインはカラーを留めても開けてもバランスの良い仕上がりとなっている。ネックラインからハの字に開くフロントラインの延長にスリット型とジップとでダブルポケットを採用し実際の使い勝手とデザイン性を融合させた。アームラインはハーヴェストスリーブ構造となっておりコート特有の動きづらさを解消し高い運動可動域を確保しているのが特徴的である。袖先はフォーマルジャケットにも採用している本開き仕様でインナーをストレスなく袖を通すことを可能にしている。フィッシュテイルデザインのバックスタイルが印象的でこれにより着丈自体は長めではあるものの長尺に見えすぎないようになっていることで様々なスタイルアレンジで着ることが出来る。
1番の見どころは内側の構造となっており、3WAYシーズンに対応出来るようにライナー付きの構造を持ちながらも、ライナー自体を外した際には通常のアウターが持つ裏地が装備されているダブルライナー仕様となっており、見えない部分に1番の重きとパーツパターンを持つ構造となっている。またボディ背面、ダブルライナーのそれぞれと1着の中で合計3箇所に「クロスダーツ(オーバーロック仕様)」が入っていることもこのアイテムをより魅せるアイテムへとして際立たせていることだろう。

 

MATERIAL Note.

Parawax WARcloth / Smokeyolive

C100%

戦前から現存する台数が非常に限られたコットンの厚織機械を用いて織られた79号生地で、軍モノのテント生地やズタ袋などに使用されてきた歴史的な意味合いも持った素材である。重厚に織られたこの生地を染加工段階で生地にパラフィンワックス加工を施しており科学技術が発展する以前の旧時代の撥水性を得ている。(デザインとしては撥水性の意味合いよりもワックスが持つ硬さと経年着用によるチョークマークを含めた味わいのためと言えるのだけれど)
着込むごとにそのシワは深く刻まれ、またワックスが経年で擦り始めることでその表情自体に陰影が生まれることで布帛ながらもレザーやデニムと同様に育っていくことを味わってもらえる素材として完成している。ノンストレッチでもあり決して着用しやすい素材ではないからこそ、愛情が深く刻まれていくのではないだろうかと考える。

 

OS MOF cloth

Pe100%

すでにこれは生地と呼べるのだろうか。(もちろん呼ぶことは可能だ)
まるで生地の段階で「毛布」のような質感と重量感を持つ特殊なニットである。モフモフとしてその肌触りはどこまでも快適で圧倒的な防寒性があることは触る前から直感的にも感じてもらうことが出来るだろう。
毛並みも美しくその妖艶な質感を体感的にぜひ味わってもらいたいと思う。

* 今回の脱着式ライナー部分のメイン素材となる

 

 

 

Photo details

Camera + LEICA M(Typ240)

Lens + LEICA SUMMICRON 35mm f2.0(My 1964)

Photographer / —– URANO Takahiro


 

2026 Autumn & Winter

 

” BLOOD CROSS “