This is an “introductory”. This is the beginning, which is the first step towards the end.
これは「序章」である。これは始まりであり、始まりは終わりへ向かう最初の一歩。
“ GUERNICA ”
ピカソになどもちろん逢ったこともなければ、その輪郭すらも知らなかった。ただその絵、その背景、両目には力強いものが在ることは知っていたしその裏側にある「なにか」に魅力を感じざるを得なかった。
40年と少し。
偶然に生きてきた、生かされてきた自分自身の時間だ。
一歩という歩幅に一体どれほどの価値があることだろうか。
暗闇の中をものさしを持って歩くようなことをしたいわけではないのだ。
ジミー・ヘンドリクスが27歳で死んだ。
カート・コバーンも同じ27歳でこの世界から居なくなった。
スティービー・レイボーンは35歳だ。
あの小説の中の「僕」の年齢さえも越えた今一体自分のこの生という時間の中にどれほどの意味と価値を見出だせることだろうか。
パブロ・ピカソは生きた。
そして遺した。
最後はすべて焼いてくれ。
俺はそう願う。
けれど、それが叶うことがないことも知っている。
であるのであれば。
そうであるのならば。
一体この僕になにが出来ることだろう。