The beginning of the end

長らく。

なにも手をつけることが出来なかった。

理由もなく、それもまたただの言い訳になるから。
決められた道なんてどこにもなく。
だからこそ自由で在るということ。
紛れもなく。
容赦もない。

遠くから聴こえる虫の声に耳を傾けるように、波の音に引き寄せられるようにただただ自由に歩きたい。
満月の夜空の下で開けた缶ビール。
飲み干した缶を海へと投げつける。
誰も居ない海。
なにも帰ってこない明日。

ゲルニカという旅。
この旅の終わりまで。