その絵の奥に見えたモノたち / Things that can be seen behind the picture

 

The picture is “Guernica”.

To change that mind into a form. Here is something that will change your life.

この「ゲルニカ」という絵そのものの存在自体は知っていたのだけれどその絵の心やその奥側にあった意義と意味を知らずにいた。

偶然としてそれを知ったのはとある日の夜のことだった。

そして、それは自分自身の物創りの姿勢や想いをまた大きく変化させることに繋がった。

ひとつ。

俺の心が動いたという事実。

そもそもとしてそれはまさにそこに留まり佇むだけで人の心を変えるという事実。

 

俺の作り出す洋服たちがそんな存在になれるのか?

 

果たして。

 

それは不詳であることだとしても少なくとも自分自身の心が動き出すような物でなければ自分自身にとっての物作りの意味はなさない。その為にペンを走らせ想いを重ねる。

魂というひとつづつのその事柄が重なり合って1つの絵が生まれるように。

「ゲルニカ」

この絵が持つ魂を宿した物語がここに始まる。

 

いつか来るその日の為に僕は歩き続ける

 

 

つまり自分自身は何の為にモノを作り、何の為にモノを売り続けるのか。

自己認識と自己存在の証明。

ただし、それは磁針の効かない羅針盤。

どこまで歩き続けたとしても特別な景色は見えることはないと分かっていてもその歩を留める訳にはいかず、惰性であり無意識であってもその歩みを止めることは出来そうにない。

 

 

分かっていることはいくつか在る。

いつか死ぬということ。

ただし、死ぬ為に生きることと生きるために死ぬことでは意味が違う。

内包された死を持って生まれゴールなど有りもしないのだ。

つまり、最初からその最後を抱えたまま僕らは生を受けている。

ある種の、ある意味でのこれはバトン。

そう考える。

 

これはまた始まりなのだ。